『おごころ』に訪問して頂きありがとうございます。
ヘルスケアWEBオペレーターの小野邊智尋です。
『おごころ』とは
突然ですが「おごころ」とは漢字で「雄心」と書きます。
字の通りに雄々しい心や、志(こころざし)という意味があります。
このホームページを運営するにあたり、まずは中規模以下の医療機関が、効果的で中身のあるマーケティング手法を選択する機会を作っていきたいと考えています。健康という人生に関わる重要な情報が、求めている人に届く業界にしていく、そのような決意と願いをこめて名づけました。
具体的には、私自身が関わっているクリニックなど中小の病医院といった医療施設を対象としてます。そこで、ホームページ管理を含めたWEBマーケティングを、自前で行う手法として公開していきます。
私が学びつつ実践し、検証しながら皆さんにも共有するものです。今の時代に合った、正しい情報を正しく伝えることを目指しています。
多方面から医療業界に関わる
私自身は、新社会人で入院用ベッドを中心とした医療系設備のメーカーに入社しました。そこでは病院を主な顧客として6年半営業活動を行いました。各施設の管理部門を通じて、医療業界に外側から関わる立場にて、今につながる流れをスタートしました。
次に転職した生命保険会社では、4年間営業職として、クリニックの経営者と接点をもつ機会に恵まれ、医療業界の抱えた課題について深く考えることとなります。
その後、縁あって現職につながる千葉県内の個人経営クリニック(後に法人化)の事務管理職になり、いよいよ自分がやる側の立場になっていきます。
4年間務めた後、次のステップとして、より大きなマーケットと経営規模に関わりたいという思いから、今現在身を置く2つ目の施設に身を移しました。都心にあるその法人では、人間ドック・健康診断を主体としたクリニックの管理部門長を務めています。
医療業界を外側から見てきた人間として、これまでの職務経験を総動員して取り組んでいます。諸問題を冷静かつ客観的に判断しながら、適切な医療経営について日々研究と実践をしている最中です。
医業経営の真実
社会人になってから、一貫して医療業界に関わってくる中で感じたことがあります。
それは、医療という公的な意味合いを待つ事業でありながら、非常に閉鎖されたマーケットで関連業者と施設側が関わっていることです。業界内で仕事を進めていく上では、独特な商習慣を理解する必要があります。そこに気づかないと周辺業者との折衝も円滑に進められません。
例えば、医療機器の購入に関わった場合、後になって調べたら他の施設より随分と高い買い物をさせられていた、といったようなことは耳にすることが多い事例です。
その中でも、特にここで取り上げる広告宣伝の分野では、開業すれば患者が来て自然と儲かった時代の名残があります。効果の不明なものや効果の検証できないものが横行し、それでもまかり通ってしまっています。
「とりあえずやってみよう」「月数万だったら別に気にならないか」「他もやっているならやろう」といった短絡的な考えでの契約が多くを占めていたのではないでしょうか。
目的が不明確な広告
電柱広告や駅構内広告、電車の車内広告が良い例です。
「とにかく施設名を広めたい」のであれば、活用方法によっては意味があるのかもしれません。一方で、「顧客を獲得したい」と考えた場合は、効果の検証が難しい最たるものとなります。事実、それらを主に扱う広告代理店に対して、「費用対効果に関して例示してほしい」と言っても明確な返答はありません。複数社聞きましたが全て同じような答えです。
つまりは、「とにかく宣伝になりますから」と言われるがまま、目的がはっきりしない状態で契約をし、検証もせずに続けてしまっている場合が多いのです。
それに加えて現代社会では、道を歩く人、電車に乗った人、電車を待つ人、みなさんの多くが手元のスマホ画面に目を向けています。手元に見るものがなくて、色々な看板が自然と目に入ってくる時代とは、状況がちがってきていることは明らかではないでしょうか。
集患広告に求められること
昨今は病院経営も難しい時代です。いわゆる町医者と言われるクリニックや複数診療科目を揃える大型クリニック、あるいは私が関わるような健診クリニックなども例外ではなく、よほどの名医を抱えていれば集患で困ることはありません。
しかしながら、長年の評判の積み重ねがない限り、開業すれば自然と患者が集まって、いずれ必ず儲かるといった図式はすでに成り立たないはずです。特に大都市圏の激戦区ではその傾向が顕著と考えられます。
そこでまず、そもそも集患をする必要があるのかを考えます。この文章に興味をもって読んでいる方であれば、おそらく集患をする必要がある=営業努力が必要と感じているはずです。その営業手法のひとつとして、広告自体が本当に必要かも検討します。
自由診療であれば営業の人材を確保して対応する方法も一つです。その上で、広告が必要となれば、適切な運用をするために事前調査をします。それに基づき戦略を立案し、実行したものの効果を検証もします。そして、必要なものをブラッシュアップしていくという流れです。
一般企業ではごく当たり前のPDCAが、クリニック等での集患広告にも当然必要なのです。
経営規模にあった選択を
大事なことは、先に挙げた電柱広告や駅構内広告が、悪いと言っているわけではないということです。
それらを活用して成果を出しているクリニック等は必ずあるはずです。しかしながら、中規模以下の医療機関が経営を続けていく上では、まず大都市圏の駅構内の広告は大きな駅ほど高額である点が最大のネックです。大きさや場所など、目立つほど当然高くなります。他の広告媒体と組み合わせて施設名の周知に注力するのであれば、効果は期待できるかもしれません。ただし、効果を得るために継続するには、それなりの経営規模でないと困難であることは明白です。
要するに、何をするかということより、何のために広告を出すかという目的と、どのように効果検証していくかが求められます。
WEB広告をどう活用するか
そこで出てくるのが、「WEB広告をどうするか」といった、ここでの本題です。
ある程度の知識を得れば誰でも手を付けられます。ところが、これこそ「結局どれがいいのか判断できない」「本当に信じていいものか迷う」「効果がありそうな話は聞くが決め手に欠ける」といった印象を持たれることも多いです。ホームページをきれいにしたから大丈夫、といった状態で集患効果を得られていない施設は多いのではないでしょうか。
結論としては、きれいなホームページを作っても集患効果はほぼありません。これは私が身をもって感じた事実です。WEBで集患するのであれば、ご自身が関わる医療施設のサービスを求めている人に、その解決策となる情報として届けなければなりません。そして、正しく理解してもらいつつ、より多くの方にそれをどう訴求するかということが大切なのです。
とはいえ大規模の病院でもない限り、WEBに精通した担当者を雇うことや、外部のコンサルタントと契約して推進していくことは簡単ではありません。コスト面やその人選、うまくいかなかった際の責任問題など、経営者にとっては悩ましく、安易に手を出しにくい問題でもあります。
『おごころ』の目的
そこで、繰り返しになりますが、ここではクリニックや中小の病医院といった医療施設の、集患広告担当の方を対象としてます。院長ご本人である場合や、私のような事務方の場合もあるかと思います。
その方々に、ホームページ管理を含めたWEBマーケティングを、出来る限り自前で行う手法を身に着けるお手伝いさせていただくことが、『おごころ』の目的です。
私自身はありがたいことに相談先として最適なパートナーに出会うことができました。その助言を得た上で、自分の施設での取り組みを効果検証しています。
その結果、意味あるものと確認されたWeb集客のノウハウを、なるべく皆さん自身ができる形にして、このホームページを訪れた方に共有していきます。誤った情報が横行する中で迷われている方には、是非参考にしていただきたい情報です。皆さんそれぞれの状況に合った正しい手法を選択し、正しく広告宣伝の成果を出していきましょう。